ボイストレーニングの方法や、滑舌・話し方に関するお役立ち情報をお届けします

『音痴を改善するのは簡単じゃない』

皆さん自分は音痴だと思いますか？

音楽は好きだけど

・みんなでカラオケに行くのが苦手
・音楽のテストで歌うのが苦痛
・アーティストを目指しているけど音程が取れない



そもそも音痴とは
『音程が全く取れず、また合っているか合っていないかも分からない。』


ことを私は定義としています。


近頃は動画や体験レッスンの広告で


『音痴が1レッスンで治ります！』
『動画を見れば音痴が治ります！』

と謳っているものもよく見かけますよね。


正直、元々音程をある程度取れる人の少しの改善ツールにはなっても
音痴はそんなに簡単には治らないと思っています。


本当の音痴改善には努力が必要です。
裏を返せば音痴はやり方次第で改善することができます。


私が担当した生徒さんで最初歌を歌ってもスケール発声をしても
一音も合っていなかった生徒さんがカラオケの採点で90点以上取れるようにまで
上達していただいたので


・正しい練習
・的確なトレーナー
・生徒さん本人のモチベーション
・努力する時間

があれば根深い音痴も治ります。


よく『この音に合わせて声を出してください。』
と言って鍵盤を鳴らすやり方がありますが
そもそも音もわからない状態で


ピアノという『楽器』の音と
同じ音を出すのは非常に難しいです。


まず必要なのは
『あなたが出している音とこの音は同じですよ』

という感覚を感じてもらうことが大事です。


具体的には例えば
どこの音域でもいいので『あー』と出してもらい
トレーナーも全く同じ音を『肉声』で出すというやり方が有効です。


ピアノなどの楽器では分かりづらくても
人間の声だと感覚が掴みやすかったりします。
この『同じ音』を理解し体験することが大事です。


最初は『同じなのかな？』
とピンとこないかもしれませんが何回か繰り返すうちに
違いがわかってくると思います。


そしてトレーナー側が出した音に合わせてもらうのではなく
生徒さんの出した音に合わせにいくことも重要です。


生徒さんが音の感覚が少し分かるようになってきたら
トレーナー側に合わせてもらう。

次に生徒さんの出した音に鍵盤で合わせてみる。
次にトレーナーが鍵盤を鳴らしてピアノの音に合わせてもらう。


などこれは一例ですが、
このぐらい丁寧なステップを踏むことが重要です。
本当の音痴の人は思ってるより音が分からないからです。


音程が取れるようになれれば音楽や歌うことがさらに楽しくなると思いますし
何事もそうですが苦手なことを克服できると自分に自信がつきます。


簡単な道のりではありませんがだからこそ乗り越えた先には
楽しい音楽ライフがありますので諦めず一緒に頑張りましょう！




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