ボイストレーニングの方法や、滑舌・話し方に関するお役立ち情報をお届けします

何事も基礎が大事だと言いますが
歌の基礎とは発声であると思います。


基礎が出来てこその応用であり
歌はまさに発声の応用であると思っています。


なので歌ばかりの練習をしていても
基礎力の上がるスピードが遅いので
なかなか歌が上手くなりません。


基礎力とは正しい発声力なのです。


例えば
・サビの高音が苦しくて出ない。
・裏声を使って柔らかいニュアンスを出したいのにガサガサした声になってしまう。
・リズムは頭ではわかっているのに声で上手く表現できない。
・メロディーは覚えているのにどうしても低く(フラット気味)になってしまう。


これらは『歌』の技術を磨くというよりは
発声の根本から改善する必要があり、それにはやはり発声練習が必須と言えます。


私のレッスンでは歌い方のレッスンもありますが
基本的に発声がメインのレッスンを行います。


体験レッスンで基礎力をみせていただきたいとき
『あ』のロングトーン発声をやってもらいます。


とてもシンプルですが、ゆえに発声の基礎がないと
安定して出すことがとても難しいのです。


多くみられるのが

・声が揺れてしまったり途切れ途切れになってしまう
・息が多すぎて声にハリがない
・喉に力みがあり篭ってしまう

などの症状です。


音楽活動している方含め延べ2万人ほどレッスンしてきましたが
体験レッスンで完璧にできた人は今まで一人もいなかったです。


このシンプルな発声を出来ている人こそ
基礎力があると言えると思います。


発声は様々な要素が歪みなくバランスの取れた状態で初めて
正しい発声として成立します。

例えば


呼吸
・吸う時に胸式呼吸に偏り過ぎて体に力が入ってしまい喉や首に負担がかかっていないか
・出したい声量に対して呼気圧は適正か

姿勢
・極端な猫背になっていたり首が前に出て声の通り道を圧迫していないか

口の開け方
・音域や母音に対して口の開け方が大きすぎたり小さ過ぎたりしていないか

声帯の使い方
・声帯の開け閉めがコントロールできているか
・音域やフレーズによって微調整できているか



など、ここには書き切れないほどの様々な項目があります。
ですが全部出来ている人も全部出来ていないというの人もあまりいないので
それぞれの生徒さんに何が必要か分析して改善のためのトレーニングを提供するのが
ボイストレーナーの役目です。


発声メインのボイストレーニングを積み重ね基礎力が上がると
歌の時に歌いやすく自分のしたい表現＝歌いたいように歌える感覚が
わかってもらえると思います。


大好きな歌をより自由に歌えるように地味で大変な練習も
ありますが発声練習を頑張りましょう！

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