ボイストレーニングの方法や、滑舌・話し方に関するお役立ち情報をお届けします

口腔内の空間が狭い方へ


“滑舌が悪い”と悩んでいる方の基準や原因は人それぞれ違いますよね。


例えば、しっかりと発音できていない舌ったらずの様な話し方を滑舌が悪いと思うのか。
言葉がモゴモゴ聞こえ何を言っているか聞き取る事が出来ない様な話し方も滑舌が悪いというのか。
覇気のない喋り方も滑舌が悪いと思っている人もいると思います。



そして、“滑舌が悪い”と悩んで相談に来る方の半分以上の方の原因が
滑舌ではない事が多いのです！


“滑舌は悪くないのに、滑舌悪く聞こえる話し方になってしまっている”という方が多いのです。



では、滑舌悪く聞こえてしまっている原因は何があるのか。

今回はその中の1つの原因として挙げられる
「口の中（口腔内）の空間が狭い方」についてお話ししたいと思います。



口腔内の空間狭い方はどんな声かと言いますと、
響きが弱くこもった様な声になります。

口の中が狭いと共鳴が弱いので、発声練習をしてもなかなか大きい声が出なかったり、
例え大きい声が出ても、
アニメ声の様な口先だけで喋るような話し方になってしまう事があります。



そういう方は「口の中の空間を広く開ける」練習が必要になりますが、
イメージして口の中の空間を広くする事は出来ないと思います。

簡単にできる具体的な練習として
口は少し開けたまま「んーーーーーが」という方法です。

この練習をするにあたって大事なポイントは
唇は完全に閉じずに“N”の「ん」で「んーーー」と伸ばし、「が」は出来るだけ強めに発声しましょう。

なぜ「が」が有効なのかと言いますと
舌根付近の空間が開く事がきっかけに発する言葉だからです。

「んー」で口の中の空間が閉じた状態から
「が」で口の中の空間が開く感覚がわかりやすいと思います。

「が」だけで単発で発声してもいいと思います。

この練習で、口の中の空間が広く開き、綺麗に発声できる瞬間があると思います。
その感覚が掴めたら、「ぎげがごぐ」や「いえあおう」と母音で練習もしてみてください。


“口の中の空間が狭い”という事が原因で
滑舌が悪く聞こえてしまっている方は結構いらっしゃるのです。


そういう方は喋っていると「口の中がべちゃべちゃしてくる」そんな表現をされる方もいました。

まずは、舌根付近がしっかりと下に下がり、
口腔内の空間喉の空間がしっかりと空いた発声の感覚を掴めるようにしましょう。

滑舌が悪いと悩んでいる方は、もしかすると“滑舌”が問題ではないかもしれませんよ。



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