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【動画】ミックスボイスは必須?~地声との関係性を考える~

2019/08/03
皆さんは『ミックスボイス』という単語を聞いたことがありますか?
恐らく当コラムをご覧の方はボイストレーニングや発声について探究心がおありだと思いますので
ほとんどの方が耳に、目にしたことがあるんではないでしょうか?


最近、世の中(特にネット上)の風潮で、高音を出すには
「ミックスボイスは必須だ」という様な流れになってきていませんか?
20~30年くらい前は、こんなにミックスボイスという言葉聞かれなかったと思います。
近頃ではYoutubeにもミックスボイスの出し方という動画が溢れ返っています。


私自身の発声をミックスボイスだとおっしゃる方もいらっしゃいます。
動画でデモンストレーションしていますが男性キーとしては結構高めのC5までスケール発声で出しています。
特に声質が切り替わることなくトップの音まで出していますがこれもミックスボイスなのでしょうか?
実際ミックスボイス地声100パーセントかどうかは
発声時に内視鏡で声帯を見てもらわないと判断できないと思います。


「地声のように聞こえる裏声」これがミックスボイスの大雑把な定義ではないでしょうか?
そうなると結局ミックスボイスが完成すると、地声を出して歌っているのと区別がつかないという事になります。


結果的に高い声を出すのにミックスボイスになっていた。
というならばそれはそれで何も問題ないと思います。


なぜミックスボイスを出したいのか。
多くの方は

高い音を楽に綺麗に出せる。
この様に謳われていることに魅力を
感じているのではないでしょうか。

つまり、高い音を綺麗に出せる。


この結果が大事なのであって
ミックスボイスを習得するのが目的になってしまっては本末転倒になってしまいます。


なので、『ミックスボイスだから』『地声だから』
どうだというのは大して重要な意味を持たないと考えます。


基本的には、高音の発声を伸ばしていく時には、
あまりミックスボイスの事は考えずに、
地声の音域をしっかり伸ばしていく事だけに集中したほうが、得策だと思います。


地声の音域は、適切にトレーニングを積めば必ず伸びていきます。
半音単位で一進一退なこともありますがコツを掴んでとんとん拍子に行くこともあります。
地声の高音が伸びないからといって安易にミックスボイスへいくのは危険だと思います。


ミックスボイスの習得が絶対必要だと囚われすぎずに
地声の音域を伸ばすことを考えてトレーニングしていった方が結果的に近道だと思いますので地道に頑張っていきましょう。


動画はこちらからチェック↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。