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VOICE TRAINING INFORMATION― ボイトレ情報 ―

【動画】太い声を出す為に

2021/02/10
発声練習に適した母音とは

ボイトレで発声練習をする目的はそれぞれたくさんあると思います。
声を太くしたい、音程を良くしたい、歌を歌う前のウォーミングアップなど。

今回はこの中で「声を太くしたい」と思って発声練習をしている方に向けての解説です。


そもそも声が太い声が細いとはどういう事なのか。

声が太くなったり細くなったりしているのは、
口の中の空間の広さに関わってきます。

その空間が広くなれば声は太くなるし、狭くなれば声は細くなります。
つまり口の中の空間を無理なく広げることが重要になってきます。

ここでよく勘違いしてしまうのが、細い声より太い声の方がいいという概念です。

もちろ、声が太いということは響きを豊かになりやすいし、
歌声にパワーが出てより存在感のあるものになるのは間違いありません。

しかし例えば可愛らしさを売りにしているアイドルが、
太い声を出しているのを想像してみてください。

それもそれで斬新で面白いとは思うのですが、
基本的には細い声で可愛らしく歌う方が多いですよね。

つまり太い声がよくて細い声がダメということは一概には言えません。

しかし、発声的には太くて響きが豊かな方がいいので、
このような声を出せた方がいいというのも一つの答えではあります。

ではその太い声を出すためにはどうしたらいいのでしょうか。

よく発声練習をする時には母音でやることが多いと思います。
一番多いのはアなどで発声しますよね。

そのアイウエオの中でどの母音が太い声を出すのに適しているのかというと、
実はどれでもありません。

基本的に日本語特有の母音の発音は口に力が入りやすいです。

口に力が入りやすいということは、
口の中の空間を広げづらい事に繋がってきます。

アやオなどはその中でも広げやすい方ではありますし、
元々太い声を出せている人はどの母音でも太く出しやすいです。

しかし日本語の母音は一般的には狭くなりやすい発音ではあります。

では、どのような発声が一番適しているのかというと、
“アとエの中間”のような発音です。

英語の発音記号で書くと「æ」のような発音です。

アというのはハッキリ発音すると口が縦に開きすぎて下アゴに力が入ってしまいます。
エというのも口が横に開いてこちらも下アゴに力が入ってしまいます。

しかしこのアとエの中間音でやる事で縦にも横にもバランスよく開くことができます。

実はこのような発音をすることで口の中が一番自然な開き方になり、
太い声を実感しやすいです。


あとはアとオの中間音でもいいですね。

つまりあまりガッチリと発音しないように発声してあげることが大切です。

そうすれば太い声の感覚を掴みやすいので、
日々のボイトレの中で試してみてください。


詳しい動画はこちら↓↓
ADDRESS
東京都港区港南2-2-13 清水ビル3F
ACCESS

品川駅港南口 徒歩1分
【品川駅】JR在来線改札を出て、
東西自由通路を港南口に進みます。

通路を通り抜けるとエスカレータがあり、
そこから降りると駅前広場に着きます。

その先正面に見える【吉野家】【やきとり鳥一】の
右脇にある道に入ります。

20mほど進むと、左側にある一階に丼ぶり屋【幸丼】が
入っている清水ビルの3階です。