【動画】発声における呼吸① ～胸式呼吸と腹式呼吸の違い～
2021/05/01
発声における呼吸について。①
皆さんが良く耳にする「呼吸法」と言えば
胸肩が上がる胸式呼吸とお腹が膨らむ腹式呼吸ではないでしょうか。
そして、歌や話し方のどちらのスクールでも理由もなく“とりあえず”という感覚で
腹式呼吸の練習をするところが多いのではないでしょうか。
例えば、
声が小さいと悩んでいる方にも「原因は、腹式呼吸が出来ていないから」
声が通らないと悩んでいる方にも「原因は、腹式呼吸が出来ていないから」など。
そうすると、腹式呼吸の練習を行っている生徒さんは
“呼吸の仕方を変えれば声を変えられる！いい声になれる！”という風に思ってしまいますよね。
ですが、呼吸法を変えるだけで声は変える事は出来るのでしょうか？？
まず、初めに“胸式呼吸と腹式呼吸の違い”についてです。
胸式呼吸とは。
“皆さん、大きく息を吸って深呼吸してみましょう。”と言った時に
皆さんが無意識に行っている呼吸法が胸式呼吸です。
体の中どういう構造化かと言うと、
胸式呼吸で息を吸ったときに、
肺の上の方にある肋間筋などの使い肺を広げる。
息を沢山吸うとそこに空気が入り、
肺が膨れて息を吐くと肺が萎むというようになっています。
腹式呼吸とは。
肺の下には大きな筋肉の膜、横隔膜といわれているものがあります。
その下に胃とか肝臓などの内臓があり、その下に硬い骨盤があります。
腹式呼吸で息を吸うと横隔膜がグッと下に下がり肺が下に伸び息が沢山溜まる。
そして、下に下がった横隔膜と硬い骨盤に挟まれた内臓達は横や背中に飛び出る。
いわゆる皆さんが言っている“お腹が膨らむ”というのは
空気で膨らんでいるのではなく、
内臓が押されてお腹が膨らんだように見えているという事なのです。
簡単に説明すると、これが胸式呼吸と腹式呼吸の違いです。
では、なぜ。
『歌う時や話す時は、
胸式呼吸よりも腹式呼吸がいい』と言われているのか。
胸式呼吸でおもいっきり息を吸ってみて頂くと分かると思うのですが、
ㇰっとのどが締め付けられ苦しいですし、息がしづらいのです。
胸式呼吸では、吸えば吸うほど肺が上に膨らみ上の方に圧迫がいくので
のどが圧迫されて苦しくなってしまうのです。
そして、のどをㇰっと閉めておかないと
肺の中に入っている息が勝手に出てってしまうので、
のどの開け閉めで息をコントロールしなければいけないので
のどを絞めた状態のまま発声をしなければいけなくなってしまうのです。
その一方で、横隔膜をグッと下げて呼吸する腹式呼吸で呼吸してみると
先ほどの胸式呼吸に比べてのどが圧迫されずに呼吸が出来ます。
胸式呼吸より腹式呼吸がいいとされている理由というのは、
のどや胸辺りの圧迫感がなく苦しくなく発声できるからなのです。
理由はこれだけなのです。
ですが、腹式で呼吸をした時にもデメリットはあります。
腹式呼吸では、息を沢山吸った時に下に下がった横隔膜や膨らんだ肺は
上に戻ろう、元の形に戻ろうという力が自然と働きます。
その時に息が上がってこないように
のどに力を入れて締めて息をキープしてしまう方が多くいます。
この動作をしてしまうと先ほどお話しした、
“のどを閉めてしまう”という胸式呼吸のデメリットと同じ事をしてしまうという事です。
お腹を膨らませて行う腹式呼吸を発声に活かす為には、
のどを開いたまま息をキープする技術が必要なのです。
もちろん、呼気圧が弱いという方や腹式の感覚を掴む為に練習を行うのは良いのですが、
お腹を膨らませて行う腹式呼吸をどういう時に生かせるのか、
どういう時にその呼吸法を使うのかという事が理解できていない方が多いのです。
もちろん、この内容は胸式呼吸や腹式呼吸が
絶対に良くないというお話しではなく、
「どういう目的で皆さんは練習していますか？」という事です。
まずは、「胸式呼吸と腹式呼吸の違い」を
理解する事から始めてみましょう。
動画はこちらからチェック↓↓
皆さんが良く耳にする「呼吸法」と言えば
胸肩が上がる胸式呼吸とお腹が膨らむ腹式呼吸ではないでしょうか。
そして、歌や話し方のどちらのスクールでも理由もなく“とりあえず”という感覚で
腹式呼吸の練習をするところが多いのではないでしょうか。
例えば、
声が小さいと悩んでいる方にも「原因は、腹式呼吸が出来ていないから」
声が通らないと悩んでいる方にも「原因は、腹式呼吸が出来ていないから」など。
そうすると、腹式呼吸の練習を行っている生徒さんは
“呼吸の仕方を変えれば声を変えられる！いい声になれる！”という風に思ってしまいますよね。
ですが、呼吸法を変えるだけで声は変える事は出来るのでしょうか？？
まず、初めに“胸式呼吸と腹式呼吸の違い”についてです。
胸式呼吸とは。
“皆さん、大きく息を吸って深呼吸してみましょう。”と言った時に
皆さんが無意識に行っている呼吸法が胸式呼吸です。
体の中どういう構造化かと言うと、
胸式呼吸で息を吸ったときに、
肺の上の方にある肋間筋などの使い肺を広げる。
息を沢山吸うとそこに空気が入り、
肺が膨れて息を吐くと肺が萎むというようになっています。
腹式呼吸とは。
肺の下には大きな筋肉の膜、横隔膜といわれているものがあります。
その下に胃とか肝臓などの内臓があり、その下に硬い骨盤があります。
腹式呼吸で息を吸うと横隔膜がグッと下に下がり肺が下に伸び息が沢山溜まる。
そして、下に下がった横隔膜と硬い骨盤に挟まれた内臓達は横や背中に飛び出る。
いわゆる皆さんが言っている“お腹が膨らむ”というのは
空気で膨らんでいるのではなく、
内臓が押されてお腹が膨らんだように見えているという事なのです。
簡単に説明すると、これが胸式呼吸と腹式呼吸の違いです。
では、なぜ。
『歌う時や話す時は、
胸式呼吸よりも腹式呼吸がいい』と言われているのか。
胸式呼吸でおもいっきり息を吸ってみて頂くと分かると思うのですが、
ㇰっとのどが締め付けられ苦しいですし、息がしづらいのです。
胸式呼吸では、吸えば吸うほど肺が上に膨らみ上の方に圧迫がいくので
のどが圧迫されて苦しくなってしまうのです。
そして、のどをㇰっと閉めておかないと
肺の中に入っている息が勝手に出てってしまうので、
のどの開け閉めで息をコントロールしなければいけないので
のどを絞めた状態のまま発声をしなければいけなくなってしまうのです。
その一方で、横隔膜をグッと下げて呼吸する腹式呼吸で呼吸してみると
先ほどの胸式呼吸に比べてのどが圧迫されずに呼吸が出来ます。
胸式呼吸より腹式呼吸がいいとされている理由というのは、
のどや胸辺りの圧迫感がなく苦しくなく発声できるからなのです。
理由はこれだけなのです。
ですが、腹式で呼吸をした時にもデメリットはあります。
腹式呼吸では、息を沢山吸った時に下に下がった横隔膜や膨らんだ肺は
上に戻ろう、元の形に戻ろうという力が自然と働きます。
その時に息が上がってこないように
のどに力を入れて締めて息をキープしてしまう方が多くいます。
この動作をしてしまうと先ほどお話しした、
“のどを閉めてしまう”という胸式呼吸のデメリットと同じ事をしてしまうという事です。
お腹を膨らませて行う腹式呼吸を発声に活かす為には、
のどを開いたまま息をキープする技術が必要なのです。
もちろん、呼気圧が弱いという方や腹式の感覚を掴む為に練習を行うのは良いのですが、
お腹を膨らませて行う腹式呼吸をどういう時に生かせるのか、
どういう時にその呼吸法を使うのかという事が理解できていない方が多いのです。
もちろん、この内容は胸式呼吸や腹式呼吸が
絶対に良くないというお話しではなく、
「どういう目的で皆さんは練習していますか？」という事です。
まずは、「胸式呼吸と腹式呼吸の違い」を
理解する事から始めてみましょう。
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